SUGARHOUSE

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いじめ問題について話し合うきっかけに 「わたしのせいじゃない」

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昨年末に明らかになった、福島から横浜市に自主避難してきた男子生徒へのいじめ問題。
2011年に小学校に転校してきた直後からいじめが始まり、ばい菌と呼ばれたり150万円の金銭を要求されたりしたそうです。
「いままでなんかいも死のうとおもった。でもしんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきるときめた(原文ママ)」と手記に書いた生徒の気持ちを考えると胸が痛くなります。
その後も、新潟県では女子生徒が、千代田区や川崎市でも同様のいじめが明らかになっています。
反原発とからめて論じられることもありますが、それはあくまできっかけであって福島と放射能の問題とは切り離して、いじめ問題として解決すべきことだと思います。
月並みな意見ですが、まずは、教師自身がいじめに対する問題意識を持ち、子どもたちの中の小さな変化を見逃さないことが大切だと思います。たとえば、休み時間に一人でいることが多くなった、持ち物がなくなることが増えた、衣服が汚れている、など。
そして、日頃の学級経営の中でいじめ問題はいけないことだ、絶対に許してはいけない、という空気を育んでいくことが何より大事だと思います。

スウェーデンの作家、レイフ・クリスチャンソンさんの「あなたへ」という絵本のシリーズがあります。人間の生き方について子どもたちにわかりやすく書かれていて、原著はこれまでに15作品以上が刊行されベストセラーになっています。
その中の1冊、「わたしのせいじゃない」はいじめの状況と責任のなすりつけ合いが描かれています。後半の写真はわたしたちにいろいろなことを訴えかけてきます。
いじめの怖いところは、加担者が増えれば増えるほど、一人一人の罪の意識が希薄になり当事者感覚を失っていくところです。そして反比例するようにいじめを受けた子は心の傷が深くなっていきます。
学校で、家庭で、いじめ問題について話し合うきっかけとして読んでみてはいかがでしょうか?