SUGARHOUSE

絵本、漫画、アナログゲームの紹介や教育、田舎暮らしなど日々のことを気ままに書いています。

ぼくはどうしてなくんだろう? 「ないた」

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中川ひろたかさん作、長新太さん絵の「ないた」です。

中川ひろたかさんといえば、保育士として勤務された後、バンド「とらや帽子店」を結成し「世界中の子どもたちが」「みんなともだち」「はじめの一歩」などの歌が有名ですね。
私が養護学校に勤務していたころ、初めてアコースティックギターで子どもたちに歌ったのも中川ひろたかさんの歌でした。
絵本作家としても「ピーマン村の絵本」シリーズや「きみたちきょうからともだちだ」などのたくさんの作品を書かれています。

この絵本「ないた」では、『なく』ってことについて、「ぼく」がいろいろ考えます。

動物が鳴くのは、泣いてないのだろうか?
あかちゃんはどうしてすぐに泣くの?
大人はなぜ、泣かないの?
大人になったら泣かなくなるの?

この絵本を読んだ後は、「最近自分が泣いたこと」を話し合ってみてください。
大人はきっと「あれ?自分が最後に泣いたのいつだっけ?」と思うはずです。

生まれたとき、赤ちゃんが一番最初にするのが『泣く』ことですよね。
赤ちゃんにとっては、「おなかがすいた」「うんちがでた」とお母さんに自分の欲求を伝える手段として泣きます。
言葉がつかえるようになると、欲求を伝える手段としての泣くことは減ってきます。
でも、痛かったり、辛かったり、すごくうれしかったり感情が心からあふれた時に泣きます。
大きくなってくると、『泣く』以外の感情の吐き出し方を覚えて、愚痴を言ったり別のところで発散したりできるようになります。
それがうまくいく人はいいんですが、そうじゃないと辛い苦しい気持ちをずっと抱え込んでしまうことになります。
私は、『泣く』って部屋の換気に似ていると思うんですよね。
部屋の空気がよどんで苦しくなった時、無理に我慢するよりもパッと窓を開けて中の空気を全部追い出しちゃう。
そうすると、新しい空気が入ってきて部屋の中がスッキリと新鮮な空気に包まれます。
気持ちの整理がうまくいかないときは、思いっきり泣いちゃえばいいんです。
周りの目が気になるなら、山とか海とか人里離れたところに行けばいい。
そうやって気持ちを整理することは大事なんじゃないかなって思います。

長新太さんの色遣いのきれいな絵もあり、大人にもおすすめの絵本です。