SUGARHOUSE

絵本、漫画、アナログゲームの紹介や教育、田舎暮らしなど日々のことを気ままに書いています。

人が生きるということ 「Life(ライフ)」

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くすのきしげのりさん作、松本春野さん絵の「Life(ライフ)」です。
くすのきしげのりさんといえば、以前紹介した「おこだでませんように」の作者でもあります。
徳島県で小学校教諭をされていたこともあり、人へのあたたかな視線を感じられる素晴らしい作家さんです。

小さな町のはずれにある、そのお店の名前は「life(ライフ)」
働いている人がいるわけでも、ものを売っているわけでもありません。
そのお店を訪れる人は、自分が使わなくなったものや使ってほしいものを置いていき、必要なものや気に入ったものがあれば持って帰るのです。
冷たい風が吹いた日、一人のおばあさんが「ライフ」にやってきました。

「life(ライフ)」というお店、そこに置かれた品物を通して、人と人とのつながりや人生についていろんなことを気づかせてくれる素敵な絵本です。
私のつまらない解説よりも、くすのきしげのりさんがあとがきで書かれていることがすべてだと思います。

「人生」ということを考えたとき、それは、「人が生きる」ということだけではなく、それぞれの時間の流れの中で、人と関わりあいながら生きることであり、言いかえれば、「人は、(生かされながら)生きている」ということなのだと思ったからです。
引用)「life(ライフ)」くすのきしげのり・松本春野/瑞雲社

人はそれぞれの人生を一人で生きているわけではありません。
必ず、だれかとつながりながら生きています。
そして、生きる喜びや幸せを与えてくれます。
時には悲しみやさみしさも与えるでしょう。
でも、その悲しみを癒すのもまた人とのつながりなんですね。
今、自分が岐阜に一人で移住してきて、人とのつながりの大切さを実感しています。
この土地で出会った人々、そして自分を送り出してくれた家族や友人、前の職場の同僚たち。
たくさんの人たちとのつながりがあって自分は生かされているんだなってしみじみ思います。
この絵本は小学生から大人まで、いろんな世代の人に読んでほしいなと思う絵本です。