SUGARHOUSE

絵本、漫画、アナログゲームの紹介や教育、田舎暮らしなど日々のことを気ままに書いています。

大人になって読みたい絵本 「100万回生きたねこ」

calendar

「100万回生きたねこ」の初版本が発行されたのが1977年でした。
今年でちょうど40周年を迎えたんですね。
実はこの絵本を初めて読んだのは大人になってからでした。
表紙のとらねこの絵は印象的だったので、昔から題名は知っていたのですが、手に取って読む機会はありませんでした。

大人になり初めて読んだときに、「この絵本は小さいころに読んでいても意味は分からなかっただろうなあ」と思いました。
この絵本に出てくるとらねこは100万人に愛されるよりも、たった1匹の白いねこを愛することの大切さを伝えてくれます。
「100万人に愛され、100万人がねこの死を悲しんだのなら、ちょっとぐらい好きになった飼い主がいてもいいんじゃないの?」とか私なら思ってしまうのですが、このとらねこはそんなやわじゃありません。
最後まで自分の愛を貫き通し、最後には二度と生き返らず死んでしまいます。
この絵本はいい意味で子どもに『媚びていない』大人の作品だと思います。
子ども=愛される存在として描かれる絵本が多い中、「猫は子どもなんかだいきらいでした」なんてセリフは、ほかの絵本ではありえない表現です。
この絵本自身がとらねこのように一途でまっすぐな姿勢だからこそ、読む人の心を打ち40年も読み継がれてきたんでしょうね。
この絵本を読んだ子どもたちが大人になり愛することを知ったときに、もう一度この絵本を読み返してくれたらと思います。