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シンプルだけど細かい描写が楽しい 「ねずみくんのチョッキ」

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シンプルだけど細かい描写が楽しい 「ねずみくんのチョッキ」

おかあさんがあんでくれた、かわいいチョッキ。
ねずみくんはとってもうれしそう。
そこへ、あひるさんがやってきて、「ちょっと きせてよ」と頼みます。
「うん」と気前よく貸してあげるねずみくんですが…

最初の「ねずみくんのチョッキ」が出たのが1974年。
2016年に刊行された「ねずみくんとおばけ」でシリーズ33作目になります。
ここまで愛されて、40年にわたって長く続いているシリーズはあまりないんじゃないでしょうか。
そのわけは、「シンプルであること」それに尽きると思います。
なかえよしをさんの文章は余計な説明がなく、短い会話だけですすんでいきます。
上野紀子さんの絵は、背景がなくチョッキの赤以外はモノクロで描かれています。
登場する動物たちは等身大で、ねずみくんは小さいし、ぞうさんは大きいままです。
だから、ねずみくんしか登場しないとほとんど真っ白なんですよね。
でも、小さくてもねずみくんの表情は細かく描きこまれていて表情が豊かでとっても楽しいです。
余計なものを削り落として一番伝えたいことを大切にする、そんななかえさんと上野さんの思いが伝わってくるようです。
なにより、最後のオチが見ていてクスッと笑みがこぼれるような感じがしてとっても素敵です。

ちなみになかえよしをさんと上野紀子さんはご夫婦です。
ご夫婦だからこそ、お互いの意図とか考えがよく伝わるんでしょうね。
これからも長く読んでいきたい絵本です。

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